マジックのコンテスト!審査項目って?
マジックにコンテストなんかあるの?マジックのコンテストってどんな事を審査するの?と疑問に思われた方も多いと思います。マジックには3年に1度マジックのオリンピックFISMが行われ、世界中の凄腕マジシャンがしのぎを削っています。このFISMについてはまた別の記事でしっかり述べたいと思いますが、今回はコンテストの審査項目について詳しく述べていこうと思います!審査項目とは大きく分けて以下の6つです。
- テクニカルスキル、ハンドリング(技術)
- ショーマンシップ、プレゼンテーション(演出、表現力)
- エンターテインメントバリュー(楽しさ、盛り上がり)
- アーティスティックインプレッション(構成)
- オリジナリティー(独創性)
- マジカルアトモスフェア(雰囲気、魔法感)
なんかよく分からないという方もいらっしゃると思うので、それぞれ詳しく述べていきましょう。
- テクニカルスキル、ハンドリング(技術)
これは結構分かりやすいと思います。そのマジシャンがどれだけ上手いのかという事になります。しかし上手さといっても一概にくくる事はできません。さらに細かい項目があります。例えば、どれだけ難しい技術を使っているか、使っている技術を使いこなせてはいるか、「種」が見えてはいないか、ミスディレクションを用いているかなどです。難しすぎるとミスしてしまう可能性もありますし、逆にミスをおそれるあまり簡単な技術ばかり用いていると点数はあまり伸びません。難しさと完成度の総合力が問われます。
- ショーマンシップ、プレゼンテーション(演出、表現力)
コンテストで上位にくいこむマジックというのはコンセプトやテーマがあるマジックが多いです。例えばそのキャラクターやキャラクターの動きなどが伝わりやすいものか、お客さんの感情を揺さぶる事ができるものか、音楽や照明はそのマジックに適しているかなどが問われます。自分勝手にマジックするのではなく、お客さんとコミュニケーションを取りながらマジックを行う事が重要になります。また、マジシャンの表情や動きから喜怒哀楽が分かりやすいかなどの項目もあり、かなり幅広くマジシャンの地力を評価する項目となっています。
- エンターテインメントバリュー(楽しさ、盛り上がり)
いかに難しい所を凝ろうとも結局、マジックたるものお客さんにウケなければ意味がありません。そのマジックは見ていて楽しかったか、盛り上がったかが評価されます。さらに、もう一度見たくなる演技であったか、テレビ番組に向いているかなども審査項目に含まれます。
- アーティスティックインプレッション(構成)
ショーマンシップ、プレゼンテーションの項目とは反対に、マジシャン自身についてではなく、マジックの現象や現象の配置、順番などについての項目です。最初から最後まで美しくつながっているか、最初のインパクトは十分か、効果的な終わり方はしているか、芸術的であるかなどが問われます。マジシャン自体の魅力は良いのにマジックの構成が残念という事もよく見られます。この項目はかなり頭を使って稼ぐポイントですね。
- オリジナリティー(独創性)
この項目がコンテストの醍醐味と言えるでしょう。マジシャンのキャラクターはオリジナリティーあふれるものか、現象や使う道具は新しい、画期的なものであるかが問われます。コンテストに行くと本当に人それぞれで面白い現象をする人や面白いキャラクターの人はいっぱいいます。しかしこの項目にこだわりすぎるとまとまりのない、何がしたいのかよく分からない演技になってしまいます。オリジナリティーの点数と引き換えに、ショーマンシップやエンターテインメントバリュー、アーティスティックインプレッションの評価が下がってしまいます。まんべんなく点数を取るにはバランスが重要になってきます。
- マジカルアトモスフェア(雰囲気、魔法感)
これはマジックがきちんと「種」のあるマジックではなく、本当の魔法のように見えているかどうかを判断する項目です。「種」を扱う時の流麗さや自然さなどが問われ、怪しさが無ければ無いほど点数が高くなります。
以上の6つの点数の総合点が高い人が優勝となります。また他に人気投票で決まるピープルチョイス賞や、本当に独特な演技をしたマジシャンに贈られる特別賞などもあります。
いかがだったでしょうか。マジックのコンテストの事を深く知る機会はなかなか無いと思います。この記事をきっかけによりマジックに興味を持ってくれたら嬉しく思います!ではまた!
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